( パチンッ )


と、静まり返った教室に響いた。



「 あ、れ……? 」

「 ってぇ - 。 」


痛くない、

って思ったら。
目の前に、上村が居た。




「 拓哉、くんっ…… 」

「 拓哉くんっ、!!違うのっ… 」



上村を叩いた子は、
何も言わずに俯いて。

その子の仲間のような子たちは、
上村に必死に言い訳して。



「 上村、…… 」

「 聞きたいことあるなら、俺に聞けばいいじゃん。……鈴香は悪くないし。 」


「 じゃ、じゃあ!!拓哉くんは、天野さんと……っ 」

「 ん - 。どう思う、? 」


上村は、別の子に聞いた。


「 付き合ってなぃ………? 」



その答えを聞いて、
上村は笑ってこう言った。




「 残念っ、!!俺、鈴香が好きだし。( ちゃんす )、くれたし。付き合ってるよ、♪ 」





女の子たちは、
一度静まり返った。


けど、






数秒後、
校舎中に悲鳴が響き渡ったのだ。