「 ほらっ、!もう着いたからっ 」 「 え、?ああ…… 」 私がそう言うまで、 上村は手を離そうとしなかった。 門でも、廊下でも。 注目を浴びる私たち。 後先が見えてた私には、 どんなことを言われるか 分かってたけど。 _____嫌じゃなかった。 .