「 何、あれ…… 」

「 どうして天野さんなんかが、拓哉くんと手繋いでるの!? 」



気付いた時には、
周りの視線は私と上村に。

先輩までもが、
こちらを見て何かを言っていた。




「 余計めんどくさいじゃん… 」

「 ん、?何か言った? 」

「 別に、…… 」



私が呟いたら、
上村はこっちを向いて。

目を合わせるのが
何か嫌で。


そっぽを向いてしまった。