ずっと煩い心臓のまま、
私と上村は学校についた。


「 教室まで送るからな。 」

「 は、?べっ、別にいい!てか、手ぇ離してよっ 」

「 んだよ - 。昨日のお前はどこ行ったんだか。 」



( 離して )って言ったら、
余計に強く繋がれた。

その行動が、
もっと私の胸の鼓動を
早くして。



周りのざわめきに
気付くのに遅れてしまった。