「おーっ、テツまた作ったのかよ?はよ食わせろよ~」

テツと呼ばれたイカツイお兄さん
「お待ちどうさま」


テツさんがケーキと机に置くとそこにいる集団から声が上がる
テツさんは20代だけど
そこにいる人たちは幾分幼くみえる



高校生とかかな


そんなことを思いながらテツさんの横に立つ


「あ、そっちどうぞ」
テツさんに促されて
茶髪の男の子の横に座る

「こんにちわ」
そう笑いがけながら腰を下ろしたら
茶髪の男の子が
あっ
なんてこえをもらす

「ん?」
あたしが覗き込むように顔を見れば

「あ、あの!柚伽さんですよね?俺未由(みよし)です、よろしくっす」

自己紹介をされて
あたしは笑顔を返し
「柚伽だよ、よろしくね」
そういえば
集団から声が上がる


「ま、挨拶といかいいじゃん?あたしケーキたべたい!」
その言葉を待ってましたかのようにテツさんがケーキの乗ったお皿と紅茶を渡してくれる