「おじゃまします」 ガチャリ 扉を明けて中に入る 案の定開けっ放しの玄関 もっと用心しろよ… そんなことを思いながらズカズカと廊下を、進んでリビングにはいる そこにはビールを飲む男 「京」 俺の呼びかけに反応して振り返る 「ぁー、流雅か。なんだ」 低音が響く 威厳がある声 冷たい口調 紛れもなく京だ