「ささ…再婚!?」

いきなりの報告に
私は驚きを隠せないでいた

母は私と一緒で
人間が嫌い
特に“男”―…

「なんでいきなり…
お母さん男の人嫌いだったんじゃ…」

「そうなんだけどねー…
お母さん、運命の人に
出会っちゃったみたいなの」

…テレビの見すぎ…?

私はそう思いつつも
話を聞いた

その男の人は母の2歳上の
某企業のお偉いさん
彼もまたバツイチで1人の
息子がいるらしい

母が教えてくれたのは
たったこれだけ

出会いなどは一切
聞かせてくれなかった


「また後で詳しく
聞かせてあげるわよ。
いいから早く準備しなさい?」

学校の事を思いだし
私は出された朝食を口に
運んだ―…