駅のホームには、人は殆んどいなかった。 いるのは仲むつましい男女と、ひとりで携帯を耳に当てている小学生だった。 その小学生は、嬉しそうに電話の相手と話していた。 3人共、幸せそうに見えた。 私にも、あの小学生のような日が在ったのだろうか。 私にも、あの男女のように、誰かと笑いあう時が来るのだろうか。 否…