「で?
そのネックレスはどうした?
昨日までつけてなかっただろ?」
ルカさんはさっきのシンさんと同じように私の首元を指差した。
「これは…
ずっと手元にはあったんですけど着けないでいたんです。
でも今日…
何となくつけてみようかと。」
「へぇー
ルビーか?
おまえに似合う色だよな赤って。」
隣にいたナオも私の首元をジッとみて言った。
「そんなことないよ?
本当は似合わないから付けたくないんだけどさ!」
「ふーん。」
「まぁ、分かった。
お前の話だと奴らはまたハルやお前を狙ってくるってことは間違えないみたいだな。」
ナツキさんはそう言って席を立った。
何か、さっきから思ってたけど今日のナツキさん何か変。
いつもみたく意地悪じゃないし俺様でもないし…
「ナツキさん。
変なもの食べました?」
「あぁ?」
あ、やばっ!
不機嫌になった!!
「おい、それはどういう意味だ?
あ?」
「そんな、ナツキさんがいつもみたく意地悪で俺様じゃないから何か変なもでも食べたのかなぁなんて思ってるわけ……
あ……」
「ほぅ?
俺がいつ意地悪で俺様だったって?」
ナツキさんの口元が引きつってる。
か、カミナリが落ちる!?
「俺は何時でも優しいだろ?
そうだよなぁ?」
ナツキさんはじわじわと距離を詰めてくる。
た、助けて!?
周りのみんなに助けを求めたけど時既に遅し。
「甲板掃除。
してくるよな?」
あぁ…
素敵な笑顔ですねナツキさん。
そんな黒い笑顔がに合う人なんてそうそういませんよ?
なんて事は言えないので…
「はい…
やらせていただきます。」
私は渋々甲板掃除をする事にした。
「ぶっ!!
ハハハハっ!!」
「おまえ本当にバカだな!」
ナオとルカさんがお腹を抱えて笑い出した。
「失礼ですね!!」
「悪い悪い!」