とりあえず上月くんと会話してるんだけど、朝野くんがあたしをジッと見てるのがわかる。



目を合わせてもどんな顔すればいいかわかんないし、とりあえず見ないようにしよう。



「なんかいーモンあった?」



上月くんが、あたしが今見てたショップを指さす。



「あー、うん。ポーチ欲しいな~って思って……」



「マジで!?」



「え?あたしなにかおかしいこと言った?」



いつもクールな上月くんがやたらと反応してる。



「いやいや……すげー。俺って天才?」



…ん?



なに伊織みたいなこと言ってるんだろ。



影響受けて、上月くんまでおかしくなってきたとか?







「買わないんだ?」



「うん。また今度にする」



「そっか…」