「赤松くんだぁ~……ふたりって付き合ってるっぽいよね…どーなの?」



友達に突っ込まれ、あたしは思わず赤くなった。



わっ……あたし、超意識してる!!



「なっ……なんでもないよ!」



あたしは誤魔化して、その場を去った。



付き合ってること、言ってもよかったんだけど…みんな注目してたし、恥ずかしくて。



あたしって…こんなに照れる人だった?



伊織のことになると、恥ずかしくてしょうがない。



なんでなのかな。



アイツの存在自体が恥だから?



ん~、わかんない!









「お待たせ~」



あたしが教室の外に出ると、伊織が笑ってる。



「遅ぇーよ!俺を待たせんな」



……もう、スイッチ切り替わってるし。



いつもの伊織だぁ。