「これからは、あたしになんでも相談して?力になるよ」



「ありがと……」



力なく笑う松本さんは、なんだかいつもの松本さんじゃないみたいで。



そのあと二人で教室に戻ったんだけど、あたしはなんだか気が晴れなかった。












お昼休みに教室でお弁当を食べ終わった頃、伊織がやってきた。



「おい、ちょっと来いよ」



友達に騒がれながらも、あたしはすぐに廊下に出た。



なんだかムスッとしてるし。



「……なに?」



「別になんも用事ねーけどな……一緒に過ごしたいから…」



今朝のケンカはなんだったの?ってぐらい、ポッと頬を赤らめて言う伊織がかわいすぎる。



「うん……ちょっと待ってて。お弁当片づけてくる」



あたしも照れちゃって、すぐについて行くのもなんだから、一度席に戻った。