上月くんにも、あたしから甘えろって言われたし……。



どうしよ……。



困った。



小菅くんと話しながら廊下を歩いてると、伊織のクラスの前の廊下に、伊織が立ってるのが見えた。



友達としゃべりながらも、コッチをチラチラと確認してる。



「アイツ…見てる見てる。行ってしゃべってきてやれば？じゃ、俺はこの辺で…」



そう言って、小菅くんは教室の中に入っていった。








伊織のとこに行くって言われても、あたしだって自分の席に行きたいしなー。



伊織のクラスに特に用事もないし……。



そう思いつつも、とりあえず伊織のところまで歩いていった。



「おはよ……」



「お～。俺に会いたかった？」



「なっ……なわけない!!」



しまった……またいつもの癖で…。



あたしって、なんでこうなんだろう……。