「眠い……」



「ゴメンね、電話して。なんでもないから……」



「……今から、そっち行っていー?」



「……んへっ!?」



想定外の発言に、あたしは突拍子もない声を出してしまった。



そしたら伊織は笑ってる。



「ハハッ、ウソで~す。行ったら襲うから。やめとく~」



「ばっ……バカ!!そんな冗談言うのやめてよ……」



なんかやたら恥ずかしいんですけど!?



顔を手でパタパタと仰いでると、伊織の声が聞こえてきた。









「行くのは冗談だけど、あとのはマジな話。真夜中に一緒のベッドに入って……なんもしねーとか……ムリ」



「誰が一緒に寝るって言ったのよーっ!!あたしは、ちょっと話を聞いてほしかっただけで……」



も~!ドキドキさせないでよっ!!