「フゥ……」


「……ねぇ、大丈夫?」


……へっ!?


店の外でため息ついてたら、後ろから優しい声が聞こえてきた。


でもそれは、彩花なわけなんてなくて……。


残念そうに俺を見る、松本だった……。







「おー、ヘーキ。悪かったな、なんかつれまわす形になって……」


「あたしは全然いいよ!?さっきも頑張って、越野さんを説得してたんだけど……」


「……へ、説得!?」