上月くんはあたしたちが頼んだジュースを自分で飲んでる。




伊織が昨日飲ませてくれたアレは……




なんだったのか。




もし、伊織だけがやってるサービスだとしたら……今も、この教室のどこかで誰かに色んなことをしてあげてるの……?




ズキズキと胸が痛くなってきて、朝野くんと上月くんの会話に入ることもできずに俯いてしまう。













「上月くん……お願い、ちょっと席外してくれないかな……」




あたしは思い切ってそう言ってみた。




そしたら上月くんはあたしを横目で見て首を傾げる。




「いーけど…イチャイチャすんなよ?」




「しっ、しないってば!!」




「上月、するなら他でやるから」




朝野くんが笑ってそう言うと、上月くんは渋々席を立った。