「……俺を呼ぶな」




あたしたちの前に現れたのは、髪をガチガチにセットして照れ顔で現れた上月くん。




「やっぱりな~、他のヤツがさ、上月はどっかに隠れてるから、指名しろって言ってて」




「クソ…裏方にまわてったのに」




悔しそうに言いながらも、ドスッと朝野くんのとなりに腰をおろしている。




「上月、なにしてくれんの?」




期待交じりの声で朝野くんが嬉しそうにそんなことを言う。










「俺か?貢がせる系。朝野、俺のためにドリンクいっぱい頼め」



なっ……。




さすが上月くん。




あたしの思ってたのとやっぱり違うんだね。