「どこか入って落ち着こうか?」




「うん」




1年の教室から3年の教室までまわって、また1年の教室に戻ってきた。




5組の前を通ると、派手な音楽が流れだし、男の子の大騒ぎする声が聞こえてきた。




……うわ、ホストクラブ盛りあがってるんだ?




昨日ウチにいたメンバーのような声にも似てるし、その中にきっと伊織もいるはず。




また今日も……指名客でいっぱいなのかな。














そしたら、受付にいた男の子が突然話しかけてきた。




「2名様ですか~?」




「えっ、違います!」




慌てて否定するあたしを見て、朝野くんがおもしろそうに身を乗り出してきた。




「ここって上月のクラスだ。気にはなってたんだけど、俺、男だしさ~昨日は入れなくて。

彩花がいるし、今日は入ってみようかな」




いーーーーーっ!?