や……



これは、かなり……



緊張感がすごい……。








周りからは、2リットルペット入りました~!とか、チョコの追加お願いしま~す!っていう緊張感のない声が聞こえてくる。




だけど、薄暗い密室で……あたしと伊織は無言で向きあってて……。




っていうか、あたし…こんなことしてちゃ、ダメだし!!!




ハッと我に返って、口を開けようとしたら伊織が余裕たっぷりの顔で笑う。




「俺の勝ちだな」




って。










相変わらず、こーいうときの伊織はかなりムカつく。




あたしの闘争心が煽られ、




絶対に負けるもんか!っていう気にさせられてくる。




「まっ……負けないもん」



あたしはポッキーを落とさないように、すぐに口を閉じた。