ひらひらと桜が舞っている。

三階の窓から、裏庭のその様子を僕は眺めていた。

授業の合間の休み時間。教室内はざわついていて居心地が悪くてたまらない。


友人がいない僕は、いつも教室で一人きりだ。

それを悲しいと思ったことはない。


僕の命は残り僅かだから。

大切なものを、作らないほうがその時僕がつらくならないから。


高校3年生に僕はなった。