死ななくてよかった、といまは思う。


日に日にエスカレートしていく、その行為。

刃物を見ると、腕を切りたくなる。

壁を見るとこぶしを叩きつけたくなる。




腕には、いつも絆創膏があった。

こぶしには、擦過傷。


きっと瞳は…光を映していなかっただろう。