「ふぇぇ…!!? 何コレっ…!」

「知るかよ……って、もしかして」



変態さん(仮)が何かに気付いたようで、少し顔色を変える。



「そんな……まさか」



黙り込む変態(略)、光を増す勾玉。



「……ぁ、」



……頭の中に流れる、懐かしい唄。



「この唄…聴いたことある…」



いつだっけ。



いつ聴いたんだっけ。



……あぁ、そうだ。



「京都に来る途中の…新幹線の中で…」



意識がぼんやりしてきた。



「……おい、…しっかりしろ」



ぼんやり、変態(略)の声がする。



「…────」

「!!」



ぼんやり呟いた一言に



ひどく動揺した変態を確認したのを最後に


私は意識を手放した──…