見上げた顔はとても綺麗だった。 冷たく妖しく、月の光に煌めく蒼い瞳。 スッと通った鼻筋に、薄い唇。 優しい風に流れる髪は、深い蒼。 まるで…どこかの国の王子さま。 ただ、一つ気になるのは… 「……何で、着物?」