…そんな、不思議な雰囲気を破ったのは。



──…グゥゥゥウウ



「!?ゆ、結羽香っ?」



「なんでお腹鳴らすかなぁっ」



他でもない、結羽香のお腹の音だった。



驚く私に、不満げな舞璃。



そんな私たちに結羽香は「だ、だってお腹空いちゃったんだもん!」と言い返してくる。



それがなんだか可笑しくて、気づけば三人で笑っていた。



「あははっ…もう二人共笑わないでよ!…あ、そういえば旅館の時間平気なの?」



結羽香の現実的なセリフにハッとする。