たくさん電車を乗り継いで、新幹線に乗った頃には三人共ぐったり…。 京都までは長いなぁ……あはは……。 結羽香なんてうつむいたまま寝ちゃってるし…、 舞璃は音楽聴いてるみたい。 私は特に何かするわけでもなく、車窓の流れる景色をぼんやり見ていた。 そして、 微かなまどろみのなか聴こえたのは。 切なさの籠もった、 どこか懐かしい唄───……。