「俺、フランスに行くんだ。
未來を捨てて行く俺が言えた義理じゃないんだけど・・・
未來の側に居てやってくれないか・・・」


本当なら恋敵のこいつの頼みなんて聞けるわけがない。


そう思う。


そう思うのに・・・


羽琉がどんな気持ちで俺に頭を下げてるんだろうかと考えたら


頷くしかなかった。