「あ、あたし、横塚佳奈っていうんだ。1年生」 「・・・」 今の、絶対聞こえてたはず。 だってあたしとこの子しかいないこの静かな屋上で、あたしが一人でしゃべってるんだから! 女の子は地面に座って雑誌を読み始めた。 「あ。selfteenだ。あたしも読んでるよ」 「・・・」