周りはみんな女子。同性!なんて天国な事だろう。
しかも教室も白貴重で本当に天国じゃないのか…。と疑うぐらいだった。
先生ももちろん全員女!というわけにはいかず…数人は男がいる。なんとかして切り抜けなくてはならない。
「おはようございます~」
短めの髪にくるくると毛先がなっている。おそらく天然パーマなのだろう。
それよりも目がいくのはピンクを使った可愛い系の服という事だが。
初めての学校生活なのだから授業は自己紹介でほぼ終わりを告げていた。
そして驚くことに風さんと同じクラスなのだ。
私たちの学校は家から通学と寮の二つから選ぶことができる。私の親はなにかと過保護すぎて家から行く羽目になってしまった。
寮なら風さんと一緒になれたなかもしれないのに…。と悲しみを抱きつつ放課になるのを待った。
放課のみんなの話を聞いていると「わたくしの家なんか…」とか「何十万…」とか、ある意味お嬢様がいっぱいいる。
私も一応その一人だが。
初めての高校生活をおえ、迎えの車にのり帰宅をする。
空は暗い色をしていて雨が降りそうな感じだ。
風さんを帰り際に探したけど見つからなかった。

その訳を後で私は知ることになる。