「だから俺らは聴き役でいいの。
ねー、千鶴ちゃん」
突然話題を振られた千鶴が驚いた顔で振り返った。
「そうですけど、小山先輩の歌が上手いのは百瀬さんが威張るところじゃないですよ」
千鶴がおとなしそうな顔をして的確に突っ込むのでつい笑いが漏れた。
「千鶴ちゃん正解」
野々宮が嬉しそうな顔で千鶴の頭を撫でる。
千鶴は一瞬その手に驚いたように肩をすくめて、一気に頬を赤く染めた。
きっと彼はこの反応が見たくてやってるんだろうなぁ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…