「あれが小山直志で、あっちの金髪ピアスが神田秋。季節の秋って書いてみのる、って読むからアキちゃん。大学……何年だっけ」

詰まって本人を見上げる。

本人はベッドに腰掛けて全体を傍観していた。

「二年。恵ちゃん達の三つ上」

よろしく、と笑った顔は初めの印象と違って柔らかい。

雰囲気からか、歳を聞いたからかは分からないが、大人びて見えた。

落ち着いているのかとがっているのか、もしくはどちらもか。
よく分からない人だ。

金髪ピアスはやはり少し怖くて、若干目をそらしながら会釈した。