「違ぇよ。
クラスメイト、笹原恵さん」

手で示すように紹介され、ぺこりと会釈する。

この場の全員の目が恵に向いた。

ちょっとこわい。

「どーも、恵ちゃん。
百瀬樹紀です、モモとか好きなように呼んでね
あ、でも俺ちなみに一個上なんでよろしく!!」

さっきの人が子どもみたいな笑顔で言う。

一個上をなぜ焦って言ったのかは謎だ。

百瀬さん、呼び方モモ。
よし、覚えた。