「全然、大丈夫。 ……ていうか、今さらでしょ」 思えば自転車に二人乗りして流星を見に行ったり、今考えると勇気あることをしていたと思う。 その頃からたぶんもう好きだったにもかかわらず、だ。 自覚とは恐ろしい。 「確かに。 日曜、俺また迎えに行こうか?」 「い、いいよ! 今回は真っ昼間だし!!」 何でこんなに慌ててお断りしているのだろうか。 「あ、そう。 じゃどっかで待ち合わせすっか。 現地集合じゃ混むだろうし」