あーだこーだしてると三回忌の日になった。
制服を着て、三回忌の場所に向かった。
家を出るといつものようにだいちがいた。顔未だに腫れてんじゃねーかw
「おはよ。早速行くか。」
「はい。一緒に場所まで行きましょう。」
「おうよ。って一緒に行くからここにいるんじゃなくて?」
「んまぁそれもそうですけど。。。」
こいつも不器用。でもそれがこいつのいい所。いつもこいつには感謝しきれない程のことをしてくれてる。
しかも、こいつは返す隙を与えない。だから返したくても返せないんだ。
だから、退院した時に言われた事をしっかりと守ってる。それが亜夜のみんなに対する恩返しだって言うならばそれでいいかなって思ってる。
そうこうしてると、場所についた。
中に入るともぅたくさんの人が集まっていた。みんな亜夜の方を向いてこそこそ始まった。
毎度のこと。もぅ慣れたわ。こういう事もあるからだいちは一緒にいてくれる。
奥に進むとグループの奴らが周りに集まってきた。こうやって亜夜を先頭にして三角形になるようにして歩く。
これ別に嫌じゃないけど、ここじゃ普通に歩いて欲しい。でもそう言うと、みんな嫌な顔するから、今もこんな格好で歩いてる。
そして遺影がある部屋についた。
相変わらず将太が笑ってる写真。。。毎年これは変わらない。亜夜は来ると毎回してる事がある。
遺影の前に立って謝るんだ。あの日亜夜のせいで将太は死んじゃったから。。。
だから謝って、お香をあげて、将太の親のところに行く。
「あら。亜夜ちゃん。今年も来てくれたの?ありがとう。将太も多分喜んでるわ^^」
「亜夜ちゃん。毎年ありがとうね。また今年も謝ってたね。もぅいいのに。。。」
将太の親は毎年こんな事を言う。亜夜が決まって返す言葉がある。それは
「いえ。毎年来るのも将太さんに会いたいからです。はい。謝ってました。自分のせいで将太さんは亡くなってしまったので・・・今更何ができるのかって話ですけど、今はこんな事しか出来ないですから。」
いつもこれを言う。最初の年は大丈夫。亜夜ちゃん守れたんだから。それでいいでしょ。そう言ってくれたけど、亜夜には許せなかった。
でも去年は返ってくる言葉が違った。
「去年、亜夜ちゃんも刺されたらしいじゃない。亜夜ちゃんは、将太に守られたのね^^まだ生きろって。。。」
だっだら神様は不公平だ。なんで亜夜は生かして、将太は殺したの?逆だったらどんだけ良かった事か。。。そう思った時が何回もあった。。。
そして、三回忌が進んで行った。
三回忌が終わり、まただいちが迎えに来た。
「一緒に帰りましょう。」
「うん。てかだいちさ、いつまで敬語なの?いい加減タメ語にしろよ。」
「いえ。これは決まりですから。」
だいちはいつも敬語。将太にはタメ語だったのに。。。
そして家に着くと、だいちはいつもの様に
「お疲れ様でした。」
そう言って帰っていく。なんであいつはあぁなんだろ。。。いい加減タメ語でいいと思う。。。
そう思いながら風呂に入り、寝についた。