「ハァ……菜瑠は!?ハァ…ハァ…
ッ!!菜瑠!!やっと見つけた!おまッ…!俺がどんだけ探したと思ってんだよ!?」


そう言いながら、一歩ずつ私に近づいてくる

そして私は、一歩ずつ下がっていく…


どうして今頃……

今更…名前なんて……

どうしてそんなに、息を荒くしてまで私を探し続けてたの?


これまで私が何をしてようとどこにいようと、全く興味を示さなかったアナタが……


そんなになるまで……


凄い汗……

拭いてあげたい…だけどもう私にはそう思う権利なんてない

私が終わらせたんだ

私が揺れ動いてちゃ話しにならないよね