「まあ、いいです!果歩先輩が俺のこと好きにらなくても、俺は先輩のこと諦めませんから!てゆーか、好きになってもらえるよーに頑張ります」
おどおどする私をよそに
岡崎くんは、はっきり自信
を持った口調で言った。
「あ、ありがとう。そんな事言ってくれて」
なんか、照れくさいな、
そんな事言われると…
悪い気しないじゃん。
岡崎くんは、にこっと
笑うと、じゃあ。と言って
去っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
いつもどおりに授業を受け、
放課後を知らせるチャイムが
なると、いつものように奈美が
私の席へやってくる。
「ねー、果歩今日ヒマ?」
「うん、別に用はないけど」
「じゃあさ、合コン行こーよ!」
キラキラと目を輝かせて言う。
「はー?合コン?やだよー、絶対楽しくないもん」
私人見知りだし、知らない人となんて…
ましてや、男の子ばっかでしょ?
「お願いー!向こうは5人なのに、
こっちは4人なのー!1人足りないの!
お願いだよー!果歩~!」
そんな泣きそうな顔して
言わなくても…
奈美は無類の合コン好き。
私が人見知りな事知ってるから
いつもは、誘ってこないんだけど
今日はイケメンだらけって有名な
高校の男の子が来るらしくて
気合いが入ってるみたい。
「しょうがないなぁ、また何か
奢ってよ?」
「ほんとに?やったー!ありがと、果歩♪」
奈美は飛び跳ねて喜んでた。
そんなに、今日は気合い入ってるのね…。