「食う?俺、コンビニでバイトしてんの。残り物の弁当2つ貰ったから」

「え、いいの?」

男の子は軽く頷いて、ブランコに座った。

私も続いて男の子の横のブランコに座った。

「ごめんな、」

お弁当を貰って食べていると
ふいに男の子が言う。

「へ?何が?」

「昨日、襲われてたなんて分からなくて。もっとほかの言葉、あったよな」


そんなこと、思わなくていいのに。

「いやいや!私、ひっぱたいちゃったし」

「じゃあ、お互い様ってやつで」

男の子は少し笑ってそう言った。

「そだね!そういえば、名前何て言うの?」

「実来暁人(みらいあきと)」

「暁人くんだね、私は中畑果歩。よろしくね」

「あぁ。」