学校が終わった私は
昨日の公園に行ってみることにした。


昨日の男の子に会って
ちゃんと謝りたいから。

今日も居るとは限らないけど。



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公園につくと、やっぱり
男の子は居なかった。


昨日は暗かったもんね、

今はまだ明るい。

少し、待ってみようかな。

私はブランコに座って
ゆらゆらと揺れていた。

どのくらいたったかな?

外はもう真っ暗になっていた。

あは。やっぱり
そんな都合よく現れるわけないよね、

私は諦めてブランコを
立ち歩き出した。


「あ、やっとのいた」


ふいに後ろから声がして
驚いて振り返った。

「…あ、いた!」

そこには、昨日同様
コンビニの袋をさげた
男の子の姿があった。

「そこ、俺の場所。取らないでくれる?」

男の子は冷たい目で
わたしに言った。

「あ、いや…あの昨日の事謝りたくて」

その鋭い視線に
おもわず後ずさりしながら答えた。


「あー、お前昨日俺を殴った女?」


「は、はい。ごめんなさい!あの時、気が動転してて…それで、あの…謝りたくて待ってたんです」


「別に」


無関係な表情で一言だけ言った。


え、まだ怒ってる?

何て答えればいいの…

“ぐぅ~”

「あ、わりぃ」


「今のあなたの?」


「うっせぇー、昼から何にも食べてないんだよ」


「ふふ、えへへっ」


「なに、笑ってんだよ」


「ごめんなさい、つい」


“きゅるる~”


「あ!//」


「今のお前だろ!」

は、恥ずかしい…

男の子は、ははっと笑った。


なんだ、笑うと可愛いじゃん。