「はーい、元気な双子の女の子ですよ。お母さん頑張りましたね!!」

「は、はい。ありがとうございました・・・。」

そう言った女性は、嬉しそうに双子の女の子たちを見つめていた。

その後、女性のところに駆けてきた男性もホッと息を吐いた。


その一年後・・・。

「私は、どちらと言われても選べないわっ!!」

ヒステリックな女性の声が部屋に響く。

不安に泣き出した双子のうちの片方の女の子を女性が抱きかかえ、なだめる。

「これでいいだろう。」

男性は静かに言った。


結局、二卵性双生児として生まれた女の子二人は、それぞれの道へと引き裂かれる。