「…し、死ぬかと思った…!」




自分の教室に戻ったあたしは、ドクドク暴れる心臓をおさえたまま、崩れるように椅子に座る。





なんなのっ…




なんなのこの胸のトキメキは!!!







なんであたしこんなに







ドキドキしてんのよー!!!






「ちょっ、そこ退いて谷!」


「えっ、あ、あぁ…」





窓際で読書に勤しむ草食系男子、谷を退かすと






「ありえないだろー!!!」






あたしはすみわたる青空に向かって思い切り、叫んだ…。