それからというもの。
なぜか、あの時の河田の笑顔が頭からはなれなくて…
「それ恋じゃん」
「ブッ!!」
目の前でお弁当を食べる親友の言葉に、あたしは飲んでいたいちごオレを思い切り吹き出した。
「ちょっ、汚いんだけど」
「やっ、ないでしょ恋とか。
だってあの河田だよ!?
あの校内一ダサいと有名な」
「知らないよそんなこと。
確かめたいなら、
もっかい会ってみたら?
そしたら自分の気持ちわかんじゃん?」
確かに…。
あたしはこの悶々とした気持ちを晴らすため、河田に会いに行くことにした。
そしたら絶対、“やばっ何このダサ男。マジないわー”と思うはず。
あいつの笑顔が頭からはなれないなんてこと…
そんなこと、今後一切なくなるはずっ!!!!!