「じ…じゃぁ、とりあえず仲良くなれば…?」
見かねた若菜が、そう提案する。
「仲良く!?
どうやって!?」
なんせ今まであたしは、自分から男と仲良くしようと思ったことがない。
「うーん…ケータイ…は持ってないのか。
うーん…わからん!
とりあえず何か話しかけろ!」
「えぇー…」
そんなテキトーな…
と思いつつ、あたしはまたまた河田のクラスの前。
どんだけ好きなんだあたしは…
とりあえずいつもの弁当男子に、河田を呼び出してもらったのはいいが…
「…よ、よっ!」
「…こ、こんにちは…」
一体何を話せばいいんだ!
なんか勢いだけで来ちゃったよ!
「え…えーっと、そのー…
好きな色って何!?」
なぜ色!?
「え…あ…き、黄色…です」
「あ…そ、そうなんだ。
あ、あたしも結構好きだよ!黄色!」
「あ…そ、そうなんですか…」
どんな会話だよ…