そして。
「あのー…河田いる?」
あたしはなぜまた、河田のクラスにケータイ片手に来てしまっているのか…
「えっまた河田!?」
再び河田の呼び出しを頼まれた男子もびっくりしている。
ちなみにコイツはいつも、一番廊下側の席で弁当を食べている。
「まっ、牧瀬…さん?」
出てきた河田。
瞬間、
ドキドキ高鳴るあたしの心臓。
うぁー!なぜ!!!
なぜ河田の顔が見れない!あたし!!なぜこんな三匹の子豚にバッチリ出演してそうな奴の顔が!!
「…あ、あのさぁ…あのー…
あ、アドレス教えてくれない?」
言った…
あたしは言ったぞー!!
心の中であたしは思わずガッツポーズ。
って何のガッツポーズ!?
こんな三匹の子豚に直々にアドレスを教えてやるなんて、なんて心が広いのあたし…
と少々自分に酔っていると
「…あ…す、すみません。
僕、ケータイ持ってなくて…」
なにぃ!?