「ねぇ何で?俺ら付き合ってるのに何で他の男と遊びに行くんだよ?」
うざい…
「美愛?聞いてる?」
うざい…
「俺は美愛が好きだよ?美愛は?」
うざい…
「はぁっ…」
あたしは深いため息を、我慢することなく吐き出した。
「あんたのそーゆー束縛マジうざい。別れよ」
「は…!?」
途端に豹変する、彼氏…だった男の顔。
「お前マジふざけんなよ…!?」
そして大きく手を振り上げる。
殴られる…。
あたしは覚悟して目を閉じ…
バッチコーン!!!
凄まじい音が耳を貫いたが…
頬への衝撃はまるでない。
これはどういう事かと目を開けると
「おおお女の子に暴力を振るのは、よよよよくないとおお思いましゅ!!」
あたしの目の前には、なぜか校内一のダサ男、河田一樹がいた。