私が自分の席に着こうとしたとき、教室の入口から声が聞こえた。



「あー!今日も来てんじゃん!えらいえらい!」


そう言って、彼女は私の席に近づき鞄を掴むと、そのままゴミ箱へ投げ捨てた。


「今日もかわいがってあげるね〜!」


彼女が教室を出ていくのを見送ると、クラスメイトの視線を受けながらゴミ箱に鞄を取りに行った。








私、川添 岬は、いじめられている。