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「ん…」

6限目の授業を終えて紗英を保健室まで迎えに行こうとしたとき私の携帯が鳴った。

「…紗英からメールだ。」
メールボックスからメールを開く。

そこには

『先に帰ってて。』

とだけ書かれていた。



「あれ?」

紗英はいつも顔文字や絵文字を大量に使い、かなり派手なメールを送ってくる。

しかし今回はそれらが一切使われていない。

「…よっぽどしんどいのかな?」

私は深く考えることはせず、先に帰ることにした。