「ん?僕どうしたの?迷子?」


「はっ、迷子な訳ないだろ」


さも、真白を馬鹿にしたように鼻で笑う


むっ、この小学生可愛くない。


「えぇっと、じゃあ誰?」



「ここ」


その小学生が手紙の裏を
見せる


「ぴーえす……」



あ、ああああ、綾人くんが
ここここ婚約者…?


「あ、綾人くんって…?」


「俺」


しし、小学生だよね???!


「な、ななな何歳なの?」


「12」


やっぱり小学生だ


待って

私が17歳で、綾人くんが12歳


5歳差


ナイナイ!

あり得ないよ!


「う、嘘だよね?」

「嘘じゃないだろな」


ほ、本当に?


「時間がない。俺ん家いくぞ」

「えぇっ、む、無理だよっ」

「俺はお前と違って時間がないんだよ」



そんな、だって

私、このまま
理人さんの豪邸に住むの?!

しかも、婚約者と?!


むりだよぉおお!

「はぁー、取り敢えず立てよ」

「だ、だって、あの」


真白がどもっていると


ニヤッと綾人が笑い


「ふぇっ……んんっ???!」

真白にキスをした



真白の腰と後頭部をがっちり
腕で抱きしめ


真白が逃げられないように
拘束する


「んんんっ!」


息なりのことで
頭で整理がつかない真白

くっついてる綾人くんの唇が
少し開くと生暖かい物が
真白の唇に触れた


「き、きゃああああああ!」


ファーストキスだったのにっ!

「ふーん、キスってこんな感じか。まぁまぁだな」

キス、小学生とした私の最初のキス


「放心してないでさっさと行くぞ」


こうして簡単に真白は車に乗せられた