落ち着いて

真白



もう一回深呼吸して

目を閉じて





「大丈夫、だいじょーぶっ」




真白は目を開けた


そこは、目を閉じる前と
何ら代わりない風景


そりゃ、目を閉じて
開けた瞬間に、世界が変わってたら、そっちのほうが

びっくりだけど。





「う、そ…だよね?」


真白の目の前に広がるのは


空っぽになった部屋


そこには、以前母と住んでいたが、母も家具も何もない

状態





真白が放心状態で床に座ると
目線の先に手紙


「ん?」


真白はそれを手に取った