12月24日


「真っ赤なおっはーなーの~♪

 となかいさーんーは~♪」


「…音痴」


陽気な歌声にクスッと笑う。

私、黒澤ひなた。



「明日になって、

 この靴下に一つだけプレゼントが

 
 入ってるとしたら…




  何がいい?」




隣にいる彼は

ツリーに飾る赤い大きな靴下を見ながら、

私に問いかけた。




「うーん。

 一つだけかぁ…悩むなぁ」