――――――――――――― 「できたぁっ!」 「なにがだ?」 両手を挙げて喜んだとき、後ろから声がしたから、誰かと思って見てみると、お兄ちゃんだった。 「ひゃぁー!おに、おにいちゃん…」 私はクッキーを隠そうとした。 が、間に合わなかった。 「うまそうなクッキーじゃん。あれ、言ったっけ?友達来るって」 え?友達…?