「ちょっと…!離してよ…」

お兄ちゃんは、人通りの少ない道に行ってようやく離してくれた。

表情が、怒っているようだ。

「お、お兄ちゃん…?」

「だから言っただろ。自覚がねぇんだよお前は」

なんのことよ?
私は眉を潜めて首を傾げた。